アドナーン(その他表記)`Adnān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アドナーン」の意味・わかりやすい解説

アドナーン
`Adnān

北アラブ族の始祖とされる伝説上の人物旧約聖書イスマイル子孫とされている。

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世界大百科事典(旧版)内のアドナーンの言及

【アラブ】より


[イスラム以前のアラブ]
 8,9世紀ごろ記録にとどめられたアラブ自身の民族的伝承によれば,アラブは,(1)失われたアラブ(アラブ・アルバーイダ),(2)真のアラブ(アラブ・アルアーリバ),(3)アラブ化したアラブ(アラブ・アルムスターリバ)に分けられる。(1)は神によって絶滅させられたとコーランに記されるアード族やサムード族をさし,(2)はカフターンを祖とする南アラブでヤマン族ともいい,(3)はアドナーンを祖とする北アラブでカイス族ともいう。のちに整えられたアラブの系譜では,カフターンは《創世記》10章25節以下のヨクタンに比定され,アドナーンはアブラハムの息子イシュマエルの子孫とされる。…

※「アドナーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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