あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(読み)あのひみたはなのなまえをぼくたちはまだしらない。

知恵蔵 の解説

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

日本のアニメーション作品。フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で2011年4月から6月まで全11話が放送された。15年10月17日から再放送が開始。略称は「あの花」、「あのはな」。
フジテレビとアニメ企画制作会社のアニプレックス、A-1 Picturesの3社が10年12月に「ANOHANA PROJECT」をスタートさせて作り上げた完全オリジナルアニメーション作品。監督は長井龍雪、脚本は岡田麿里、キャラクターデザインは田中将賀が担当した。
ストーリーは、高校生になり距離ができてしまった幼なじみの男女5人(じんたん、ゆきあつ、あなる、ぽっぽ、つるこ)と、幽霊になって現れた亡き友「めんま」とが織りなす青春ファンタジー。若者たちの群像劇が埼玉県秩父市をモデルにした美しい風景と共に描かれ、大きな話題を呼んだ。また、秩父市には「聖地巡礼」として作品のファンが数多く訪れるようになり、地域と制作会社の協力によるイベントも行われた。
13年8月には、後日談とテレビアニメ版では触れられていなかったエピソードを加えて再編集した劇場版が公開され、約75万人を動員、興行収入10億円を超える大ヒットを記録。また、15年9月には、初の実写版となるテレビドラマ版が村上虹郎主演で放送された。
このほか、脚本を担当した岡田麿里による小説版が「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)の11年3月号から7月号に連載された。更に、マンガ家の泉光による作品が「ジャンプスクエア」(集英社)の12年5月号から13年5月号に連載され、コミックス全3巻が発売されている。
テレビアニメーション作品は11年に「第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 審査委員会推薦作品」に選出。13年には劇場版も同部門に選ばれた。

(松岡 理絵 フリーランスライター/2015年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

知恵蔵mini の解説

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

日本のアニメ企画制作会社・株式会社A-1 Pictures制作のオリジナル・アニメーション作品。監督は「とらドラ!」「とある科学の超電磁砲」を演出した長井龍雪、脚本は「とらドラ!」「黒執事」のシリーズ構成を手がけた岡田磨里などが参加している。幼なじみの死という過去を抱えた若者たちの淡い恋や罪の意識、絆や成長を取り上げ、アニメファンはもとより、幅広い層からの支持を受けた。同作品はフジテレビ系列の深夜アニメ枠「ノイタミナ」で2011年4~6月に放送。13年8月31日に劇場版映画として公開され、観客動員数77万人、興行収10億円突破を記録した。劇場版公開1周年を記念して、14年8月31日、作品の舞台である秩父で「あの花夏祭inちちぶ Final」が開催され、劇場版のリバイバル上映会、スタッフ&キャストトークショー、主題歌「secret base~君がくれたもの~」のスペシャルライブなどが行われ、1万2千人が訪れた。また、同イベントでオリジナル劇場作品が15年内に劇場版オリジナル新作が公開されることが発表された。

(2014-9-5)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル大辞泉プラス の解説

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

日本のテレビアニメ。放映はフジテレビ系列(2011年4月~6月)。制作:A-1 Pictures。2013年8月に劇場版を公開。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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