アミノサリチル酸(読み)アミノサリチルさん(その他表記)amino salicylic acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アミノサリチル酸」の意味・わかりやすい解説

アミノサリチル酸
アミノサリチルさん
amino salicylic acid

サリチル酸 (2-ヒドロキシ安息香酸) のアミノ誘導体。化学式 C6H3(OH)(NH2)COOH 。3-,4-および5-アミノサリチル酸の3種の異性体がある。3-および5-アミノ異性体は染料中間体として重要で,それぞれ融点 235℃ (分解) ,および 283℃である。4-アミノ体は PAS ( p -アミノサリチル酸) と呼ばれる。無色結晶性粉末。融点 150~151℃。水に難溶,エチルアルコール,希硝酸,希水酸化ナトリウム水溶液に易溶。塩類,特にナトリウム塩やカルシウム塩は副作用が少く,抗結核剤として用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android