化学辞典 第2版 の解説
アルミニウムのサブハライド製錬
アルミニウムノサブハライドセイレン
subhalide process of aluminium
もっとも広く用いられているアルミニウムの溶融塩電解法では,アルミニウム鉱石より,まず純粋なAl2O3のみを抽出しなければならない.しかし,サブハライド法は,鉱石のボーキサイトから直接金属状のアルミニウムを得る方法で,Gross法ともいわれている.一般的な基本反応は,F,Cl,Brなどのハロゲン元素をXで示すと次のように示される.
まず,高温で粗アルミニウム合金にAlX3蒸気をはたらかせてAlXとして蒸発させ,これを別な所で冷却し,逆反応を行わせて純アルミニウムを得た後に生成するAlX3をふたたび繰り返して使用する方法である.もっとも一般的には,次のような反応が用いられている.
冷却温度が低いほど高純度のアルミニウムが得られる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報