アルミニウムのサブハライド製錬(読み)アルミニウムノサブハライドセイレン

化学辞典 第2版 の解説

アルミニウムのサブハライド製錬
アルミニウムノサブハライドセイレン
subhalide process of aluminium

もっとも広く用いられているアルミニウム溶融塩電解法では,アルミニウム鉱石より,まず純粋なAl2O3のみを抽出しなければならない.しかし,サブハライド法は,鉱石のボーキサイトから直接金属状のアルミニウムを得る方法で,Gross法ともいわれている.一般的な基本反応は,F,Cl,Brなどのハロゲン元素をXで示すと次のように示される.

まず,高温で粗アルミニウム合金にAlX3蒸気をはたらかせてAlXとして蒸発させ,これを別な所で冷却し,逆反応を行わせて純アルミニウムを得た後に生成するAlX3をふたたび繰り返して使用する方法である.もっとも一般的には,次のような反応が用いられている.

冷却温度が低いほど高純度のアルミニウムが得られる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android