ウォルフ黒点数(読み)ウォルフこくてんすう

百科事典マイペディア 「ウォルフ黒点数」の意味・わかりやすい解説

ウォルフ黒点数【ウォルフこくてんすう】

ウォルフ相対数ともいい,黒点の出現度を表示する数。黒点群の数の10倍と各黒点の数との和に比例。R.ウォルフの考案
→関連項目ウォルフ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のウォルフ黒点数の言及

【ウォルフ】より

…チューリヒ工科大学を卒業し,1855年に同大学の教授となり,64年にチューリヒ天文台を設立した。太陽黒点の観測を精力的に行って,1848年には現在ウォルフ黒点数といわれる黒点活動の指標を導入し,また52年には,1610年以降の太陽黒点数の極大,極小期を決定して,それが平均11.1年の周期で繰り返されることを見いだした。ウォルフは科学史,天文学史にも通暁し,多くの著述があるが,その晩年の著《天文学要覧――その歴史と文献》全2巻(1890,92)は,古代より1890年までの天文学資料集成として著名である。…

【黒点】より

…この発見を受けてR.ウォルフはガリレイ,シャイナーの古い観測まで含めて,くわしい解析を行い,黒点周期としては11年のほうが近いことを明らかにした。彼が解析に用いた黒点相対数(ウォルフ黒点数,図1)は,黒点の群数の10倍に全黒点数を加えたものであるが,これは黒点の頻度を表すというよりも,太陽の黒点活動を表す指標として,有用性がその後広く受け入れられている。ウォルフが台長をつとめたチューリヒ天文台は,最近まで世界の観測から黒点相対数を求める中央局であったが,現在この仕事はブリュッセル王立天文台に移っている。…

※「ウォルフ黒点数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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