ウォールハンドボール(その他表記)wall handball

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォールハンドボール」の意味・わかりやすい解説

ウォールハンドボール
wall handball

球技の一種。手で壁にボールを打ちつけて得点を競う。 10世紀頃からアイルランドで始まり,19世紀からアメリカ合衆国やヨーロッパ諸国で行なわれるようになった。かつては単にハンドボールといわれていたが,オリンピック競技大会で行なわれている7人制のチームハンドボール (ハンドボール ) が盛んになったため,ウォールハンドボール,あるいは発祥地の名を冠したアイリッシュハンドボールの名で区別されるようになった。ペロタ,ファイブス,ハイアライなどは同系統とされる。布製または革製のグローブをはめた手で,交互に柔らかいゴム製のボールを壁に当てて得点を競う。相手が打ち跳ね返ってきたところをワンバウンドまたはノーバウンドで打ち返し,どちらかがボールを返せなかったときにプレー終了となる。 21点制で2ゲーム先取。サーブ側がラリーに勝つと得点が認められ,レシーブ側が勝つとサーブ権が移る。シングルスダブルスがある。当初は壁は1面だけだったが,やがて4面,3面のコートも使うようになり,壁の数によってワンウォールハンドボール,スリーウォールハンドボール,フォアウォールハンドボールなどと区別する。

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世界大百科事典(旧版)内のウォールハンドボールの言及

【ハンドボール】より

…日本ではかつて〈送球〉とも呼ばれた。このほか,ボールを壁に打ち返すウォールハンドボールがあり,これはアメリカ,カナダで愛好されている。そのため前者をチームハンドボールと称して区別している。…

※「ウォールハンドボール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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