最新 地学事典 「エオアルプス変成作用」の解説
エオアルプスへんせいさよう
エオアルプス変成作用
Eoalpine metamorphism
アルプス変動を大陸と大陸の衝突を中心にみたとき,衝突以前の変動をエオアルプス,衝突時をメソアルプス,衝突後をネオアルプスと呼び,アルプスのテクトニクスを議論する場合がある(R.Trumpy, 1973)。テチス海が拡大運動から収束運動に転換したとき,テチスの海洋プレートがテチス海南側に存在したアプリアン大陸下に沈込みを開始した。エオアルプス変成作用とは,このときの沈込み帯での高圧変成作用を想定している。ペンニン帯で現在観察されるコーサイトを含む超高圧変成岩から,らん閃石片岩相に相当するピーモント変成岩が,そのときの変成作用で形成され上昇したものである。変成岩の原岩は主にテチスの海洋堆積物と海洋地殻断片であるが,大陸地殻断片の花崗岩質岩もある。変成岩の年代は120Maから大陸間衝突時(始新世前期)以前となる。
執筆者:板谷 徹丸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

