最新 地学事典 「エカーマン閃石」の解説
エカーマンせんせき
エカーマン閃石
eckermannite
化学組成NaNa2 Mg4AlSi8O22(OH,F)2の鉱物。角閃石上族,(OH-F-Cl)族,Na亜族に属する。Al→Fe3+置換50%,Mg→Fe2+置換50%までの範囲をエカーマン閃石といい,それ以上置換したものがアルベゾン閃石。ふつう,AサイトのNaはKで置換され,Si→Al置換に対応して8配位のNaは一部Caで置換されている。6配位にLiを含む特徴がある。単斜晶系,空間群C2/m, 格子定数a0~0.976nm, b0~1.79, c0~0.528, β~103.2°, 単位格子中2分子含む。暗青緑色,長柱状結晶。比重3.0~3.2。多色性X青緑,Y薄青緑,Z淡黄緑。屈折率α1.612~1.638, β1.625~1.652, γ1.630~1.654。光軸面(010), 2Vx72°~80°, c∧X18°~53°。アルカリ火成岩の中でエジリン輝石(ときにはペクトライト)と共生して出現。日本ではひすい輝石岩に伴う。スウェーデンの岩石学者C.W.H.v. Eckermannにちなむ。
執筆者:冨田 克敏・加藤 昭
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

