ペクトライト(読み)ぺくとらいと(その他表記)pectolite

関連語 光沢 参照

最新 地学事典 「ペクトライト」の解説

ペクトライト

pectolite

化学組成NaCa2Si3O8OH)の鉱物。ソーダ珪灰石とも。三斜晶系,空間群,格子定数a0.7999nm, b0.7033, c0.7032,α90.51°, β95.21°, γ102.53°, 単位格子中2分子含む。なお,単斜晶系(M2abc)のポリタイプもある。繊維状~板柱状結晶の放射状ないし平行集合,また緻密な塊。無~白色,マンガンを含むものはわずかにピンク色を帯びる。透明~半透明ガラス絹糸光沢劈開{100}・{001}に完全。硬度4.5~5,比重2.88。薄片では無色,屈折率α1.595~1.610, β1.605~1.615, γ1.632~1.645, 2V(+)50°~63°, 光分散rv弱。Caの位置をMnで置換したものがセラン石で,ほぼ中間組成のものは構造が少し異なるためシゾライト(schizolite)という独立種となる。変成した超苦鉄質~苦鉄質岩・粗粒玄武岩・アルカリ火山岩・アルカリ深成岩ペグマタイトなどに,沸石・魚眼石・ぶどう石などを伴ってふつうに産する。名称は緻密な塊で産することが多いので,それを意味するギリシア語に由来。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペクトライト」の意味・わかりやすい解説

ペクトライト
ぺくとらいと
pectolite

繊維状ないし板柱状で珪灰(けいかい)石に似る鉱物。ソーダ珪灰石ともいう。大部分は三斜晶系であるが、単斜型のポリタイプも知られる。緻密(ちみつ)な結晶集合体は強靭(きょうじん)で壊れにくい。超塩基性岩に伴う塩基性岩中に脈状をなし、ぶどう石、方沸石、ソーダ沸石などと産する。また、石灰岩と花崗(かこう)岩や閃長(せんちょう)岩などの接触部に、変成最末期の鉱物としても産する。マンガンに富むものが霞石(かすみいし)閃長岩ペグマタイト中に知られている。英名は、緻密を意味するギリシア語に由来する。

松原 聰]


ペクトライト(データノート)
ぺくとらいとでーたのーと

ペクトライト
 英名    pectolite
 化学式   Ca2NaSi3O8(OH)
 少量成分  Mn
 結晶系   三斜,単斜
 硬度    4.5~5
 比重    2.9
 色     白
 光沢    ガラス~絹糸
 条痕    白
 劈開    二方向に完全
       (「劈開」の項目を参照)

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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