エンシーナ,J.del(読み)えんしーな

世界大百科事典(旧版)内のエンシーナ,J.delの言及

【スペイン音楽】より

…カトリック両王(イサベル1世,フェルナンド2世)の時代(15世紀末~16世紀初頭)のものとして名高いのは《王宮の歌曲集》と呼ばれる世俗歌曲の集成で,しばしばスペイン固有の風趣をたたえた3~4声の楽曲を約460曲も含んでいる。この時代の歌曲作家として最も重要なのは,一方ではスペイン演劇の開祖でもあるエンシーナJuan del Encina(1468?‐1529)である。この時代にはアンチエタJuan de Anchieta(1461ころ‐1523)ほかいく人かの作曲家によって宗教楽派も形づくられたが,この伝統が真に輝かしい開花を示すのは16世紀前半,ローマにも名声をはせたモラーレスCristóbal de Morales(1500?‐53)によってである。…

※「エンシーナ,J.del」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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