最新 地学事典 「エンドセラス類」の解説
エンドセラスるい
エンドセラス類
学◆Endocerida
軟体動物門頭足類綱オウムガイ亜綱内角石目(エンドセラス目)。代表属Endocerasは,表面に輪環を有する直錐殻,短い気室,腹側近くに位置し太い円柱状を示す体管,気室内沈殿物を欠く,体管内沈殿物は厚化し内体管と内錐を形成する,などが主な特徴。北米・シベリア・東アジア・ヨーロッパのオルドビス系中~上部に知られる。内角石目はオルドビス紀前~中期に繁栄し汎世界的に分布するがオルドビス紀後期に衰退。古生代中期以降ではイギリスのシルル系下部産Tretocerasやカナダのシルル系中部産Humeocerasなどが内角石目に類似した形態を示すが,これらの帰属には異論もある。オルドビス紀中期の属は巨大化する例が知られ,なかでもCamerocerasには殻長9mを超える個体がある。殻自体は保存されにくいので分離した体管のみの形で産出することが多く,その場合は分類困難なことも。
執筆者:児子 修司
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

