エージェント支配(読み)エージェントしはい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エージェント支配」の意味・わかりやすい解説

エージェント支配
エージェントしはい

上層自作農による農村行政機関の半職業的な支配形態。彼ら自作農は,旧地主層に代って登場した,農地改革後特有の「新しい支配者」といわれ,農村における社会的な業務機関を中軸においてになう,職制的特権層を形成している。おもに村落の役職員をさす。このエージェント支配は国家独占資本主義に従属する下請け機関として機能し,村落構造の分割地所有に対応する農村共同体の再編とみなされ,V.I.レーニンの指摘する「帝国主義の寄生性と腐朽」の農村支配における現れとみてよい。

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