ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オトメダカラ」の意味・わかりやすい解説 オトメダカラCypraea hirasei; Hirase's cowry 軟体動物門腹足綱タカラガイ科。殻高 4.8cm,左右径 3.1cm,背腹径 3.1cm。殻は倒卵形で前端へ細くなる。螺塔は小さく低く,成貝では滑層でおおわれる。体層は非常に大きく殻の大部分を占める。成貝では背面が丸くふくらみ,光沢があり,淡紅色の地に中央の大きい紫褐色斑と左右両側方に多くの小斑がある。腹面は白色,殻口は前後に長く狭く,内外唇に多くの歯がある。和歌山県以南オーストラリア東岸までの水深 60~500mの砂泥底にすむ。テラマチダカラ C.teramachii,ニッポンダカラ C.langfordiとともに日本三名宝とされる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by