デジタル大辞泉
「背面」の意味・読み・例文・類語
そとも【▽背▽面/外▽面】
《「背つ面」の音変化》
1 後ろの方。また、そとがわ。そと。
「暇を告て、堂の―に出行きたり」〈竜渓・経国美談〉
2 山の日の当たる方から見て後ろになる側。北側。⇔影面。
「我が大君のきこしめす―の国の」〈万・一九九〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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そとも【背面・外面】
- 〘 名詞 〙 ( 「そ(背)つおも(面)」の変化した語 )
- ① 山の、日の当たる方から見て背後に当たる方向。山の北側。また、北の方角。⇔影面(かげとも)。
- [初出の実例]「山陽(やまのみなみ)を影面(かけとも)と曰(い)ひ山の陰(きた)を背面(ソトモ)と曰(い)ふ」(出典:日本書紀(720)成務五年九月(北野本南北朝期訓))
- ② 背中の方向。後ろの方向。また、家のうら手。転じて、事物のそとがわ。家のそと。
- [初出の実例]「わがかどのそともにたてるならの葉のしげみにすずむ夏はきにけり」(出典:書陵部本恵慶集(985‐987頃))
背面の語誌
→「そと(外)」の語誌
はい‐めん【背面】
- 〘 名詞 〙
- ① ( ━する ) うしろを向くこと。うしろむき。
- [初出の実例]「さる程に周昉が画ける背面の美人の、うしろむいて、傷レ春」(出典:四河入海(17C前)一一)
- [その他の文献]〔蘇軾‐続麗人行序〕
- ② 物のうしろ側。うしろの方角。背後。後方。
- [初出の実例]「海軍は春日陽春の二艦を函館の背面に向はせ」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉一二)
- ③ ある物事の裏に隠されている別の面。
- [初出の実例]「此背面(ハイメン)には、さうばかりは行かぬと云ふ意味がある」(出典:二人の友(1915)〈森鴎外〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「背面」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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