カイロワン炭鉱(読み)カイロワンたんこう(その他表記)Kailuan meikuang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カイロワン炭鉱」の意味・わかりやすい解説

カイロワン(開灤)炭鉱
カイロワンたんこう
Kailuan meikuang

中国華北地方,ホーペイ (河北) 省東部,タンシャン (唐山) 市とその東方のロワン (灤) 県にある炭鉱。推定埋蔵量 30億t。前身は 1877年李鴻章の興したカイピン (開平) 炭鉱と,1907年袁世凱が創設したロワンチョウ (灤州) 炭鉱である。カイピン炭鉱は中国で最初に機械採炭を行い,1889年にはテンチン (天津) 市のタンクー (塘沽) 港との間に搬出用の鉄道が通じていた。 1900年義和団事変に際しイギリス資本がカイピン炭鉱を買収,12年には辛亥革命に際してロワンチョウ炭鉱を合併して開 灤鉱務総局に経営させた。第2次世界大戦中は日本が接収して管理。人民共和国成立後,鉱区の開発と設備の増強がはかられ,フーシュン (撫順) 炭鉱に次ぐ中国第2の国営大炭鉱となっている。鉱区はタンチヤチョワン (唐家荘) ,チャオコーチョワン (趙各荘) ,リンシー (林西) ,タンシャン (唐山) ,マーチヤコウ (馬家溝) ,シュイチヤロウ (徐家楼) ,チンコーチョワン (荊各荘) ,ハンコーチョワン (范各荘) ,リュイチヤトーの9鉱。水力採炭を行なっている。

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