改訂新版 世界大百科事典 「カウナケス」の意味・わかりやすい解説 カウナケスkaunakes メソポタミアの初期住民によって着用されたスカート状腰衣。はじめは羊の毛皮であったらしいが,前3千年紀末には毛房が垂れてみえるように織られた毛織物になる。女はふつうショール状に左肩をおおうようにして着用した。ウル第3王朝以来,神や女神たちの象徴的な服装としてのみ存続したとされるが,その後のアッシリア時代の衣服でも毛房が垂れたものがあり,カウナケスの影響が認められる。執筆者:井上 泰男 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by