日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンジーラ」の意味・わかりやすい解説 カンジーラかんじーらkhanjira インド、パキスタンのタンバリン型の片面枠太鼓。南ではカンジーラ、北ではカンジャリkhanjariとよぶ。南のものは直径約26センチメートル、厚さ約6センチメートルの円形木枠にトカゲの革を1枚張り、内側に金属片などをつけた横木を渡す。北のものはやや薄型で、直径約30センチメートルの円形木枠に対(つい)の小型シンバルを数個つけ、ヒツジなどの革を1枚張る。両方とも通常左手で持ち、右手の指や手のひらでたたいて、音色変化に富んだリズムを生み出す。南ではおもに芸術的古典音楽に、北ではバジャンなどの民俗音楽に用いられる。[柴田典子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例