最新 地学事典 「カーボナタイトマグマ」の解説
カーボナタイトマグマ
carbonatite magma
カーボナタイト組成をもつマグマ。炭酸塩マグマとも。1960年タンザニアのOl Doinyo Lengai火山でJ.B.Daw- son(1960)によって,Na2O30%, CO232%, CaO13%,その他Cl, F, SO3を2~3%含み,SiO2をほとんど含まない溶岩の流出が確認された。カーボナタイトの起原について従来,1)マグマ起原(Hgbom, 1895; W.C.Brgger,1921; R.A.Daly,1925; H.v.Eckermann, 1928, 48など),2)熱水交代作用(N.L.Bowen, 1924ほか),3)ガス体による物質の運搬(Pecora, 1956)といった説があり,20世紀前半を通じていくたびか論争が行われてきた。70年代後半になり,3.0GPa程度の高圧下でマグマ中のCO2溶解度が著しく大きく,かんらん岩質マントルがこの程度の圧力下でCO2が存在する条件のもとで部分溶融をすると,著しくSiO2に乏しい液を生ずることが明らかになった。参考文献:B.O.Mysen et al.(1975) J. Petr., Vol.16
執筆者:田崎 耕市
参照項目:カーボナタイト
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

