カーボナタイト(その他表記)carbonatite

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最新 地学事典 「カーボナタイト」の解説

カーボナタイト

carbonatite

方解石やドロマイトを主成分とし,ほかにかんらん石りん灰石・磁鉄鉱・パイロクロアなどを少量含む火成起原の炭酸塩岩。安定大陸地域や地溝帯において,アイヨライトなどの過アルカリ岩複合体中の小岩体として産することが多いが,かすみ岩に伴われる火山岩相もある。カーボナタイト貫入岩体の周囲はアルカリ交代作用を受けフェナイトとなっている。海洋地域からの産出報告は皆無ではないが,ほとんど大陸に限られる。C, O同位体組成も海成石灰岩とは異なっているが,岩体により変動が大きい。Sr, Nd同位体比初生値は海洋島玄武岩のとる値とよく似ており,起原物質に関して何らかの関係があると考えられる。キンバーライトとの関係は不明。カーボナタイトマグマ成因には,現在,含炭酸塩マントル物質の部分溶融説と,過アルカリ珪酸塩マグマから液体不混和で生成したとの二説がある。カーボナタイトはSr, Nb, P,軽希土類元素などの不適合元素に富むのでレアメタル資源として注目されている。参考文献K.Bell(ed.)(1989) Carbonatites, Unwin Hyman

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参照項目:カーボナタイトマグマ

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改訂新版 世界大百科事典 「カーボナタイト」の意味・わかりやすい解説

カーボナタイト
carbonatite

アルカリ岩やキンバーライトに伴って大陸地域にのみ小規模に出現する炭酸塩鉱物(通常は方解石)に富む火成岩である。少量のカンラン石,輝石,長石,黒雲母,メリライトやリン灰石を含む。パイロクロア,モナザイトなどの希土類元素に富む鉱物を多量に伴うことがあり,それら希土類元素の有用鉱床となることがある。かつてこの岩石は,火成岩か,堆積岩起源かで論争されたが,1960年タンザニアのオル・ドニヨ・レンガイOl Doniyo Lengai火山において炭酸ソーダを多量に含む溶岩が噴出し,火成岩であることが確認された。このマグマはキンバーライトとともにマグマのうちでは最も深いところから由来したと考えられ,地下100kmより深いところにおいて炭酸塩を含むカンラン岩の少量の部分融解によって生成されたものである。
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岩石学辞典 「カーボナタイト」の解説

カーボナタイト

火山岩および貫入火成岩で50%以上の主成分が炭酸塩鉱物である岩石の総称[Tuttle & Gittens : 1966].最も普通のカーボナタイトはソーヴ岩(sovite)で,これは方解石カーボナタイトである.他にドロマイトまたはシデライト,またはアルカリ炭酸塩鉱物を含むものがある.構造は一般に粒状で,まれに粗面岩状または櫛状に重なるものがある.カーボナタイトは英国のボーズが1884年にデカン高原の岩脈状の炭酸塩質岩石を記載したのが最初であって,後にこれはカーボナタイトと認められた.ブレガーはノルウェー西南部のフェン地方の炭酸塩に富む岩石で,アルカリ火成岩に伴うものにカーボナタイトと命名し,火成岩であることを主張した[Brögger : 1921].ブレガーはカーボナタイトを産するフェン地方の環状複合岩体の外側の角礫岩化した花崗岩質の岩石を交代作用による変質作用で形成された岩石と考え,これをフェン岩(fenite)と命名した.

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