アルカリ岩やキンバーライトに伴って大陸地域にのみ小規模に出現する炭酸塩鉱物(通常は方解石)に富む火成岩である。少量のカンラン石,輝石,長石,黒雲母,メリライトやリン灰石を含む。パイロクロア,モナザイトなどの希土類元素に富む鉱物を多量に伴うことがあり,それら希土類元素の有用鉱床となることがある。かつてこの岩石は,火成岩か,堆積岩起源かで論争されたが,1960年タンザニアのオル・ドニヨ・レンガイOl Doniyo Lengai火山において炭酸ソーダを多量に含む溶岩が噴出し,火成岩であることが確認された。このマグマはキンバーライトとともにマグマのうちでは最も深いところから由来したと考えられ,地下100kmより深いところにおいて炭酸塩を含むカンラン岩の少量の部分融解によって生成されたものである。
執筆者:青木 謙一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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