ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガンガモプテリス」の意味・わかりやすい解説
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…アンガラ植物群にテチス海をへだてて対立する南半球のゴンドワナ植物群は単葉のグロッソプテリスGlossopteris類が9割も占めて,きびしい気候下に生じたことを示しているが,アンガラ植物群の中の大葉類には単葉がなく,羽状複葉性の植物ばかりで,これは単葉は羽状複葉から環境の悪化が原因して生ずるという原則からみて,ゴンドワナ植物群よりもゆるやかな気候下に生じたことを示している。しかし,ときにアンガラ植物群の中に南半球ゴンドワナ植物群の特徴属であるグロッソプテリスやガンガモプテリスGangamopterisが報告されることがある。これは最初はゴンドワナ大陸から移動したものと考えられていたが,現在では相似た環境は相似た形態の植物を生むという一般原則からみて,移動よりはむしろ平行進化として解釈されている。…
…今日まで大陸移動の証拠としてあげられているものに次のような事実がある。(1)石炭紀(約3億年前)の植物分布 たとえば,グロッソプテリス,ガンガモプテリスなどのシダ種子類の1属の化石は南アメリカとアフリカの南部,マダガスカル,インド,オーストラリア,南極大陸にわたって見いだされる。(2)二畳紀初期(2億8000万年前ころ)の淡水生爬虫類の一種メソサウルスの化石分布 南アフリカと南アメリカ南東部だけに産する。…
※「ガンガモプテリス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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