法則の辞典 「キャリエ係数」の解説 キャリエ係数【Callier coefficient】 「キャリヤー係数」と記してある成書もある.写真画像における平行光濃度(Dp)と拡散濃度(Dd)の商である.写真画像の濃度測定において,照射強度 I0 の光を当て,透過光強度が I だった場合,写真濃度は D=log(I0/I)で定義される.しかし,写真画像は微細な銀の粒子からできているため,平行光線で測定した場合の濃度 Dp と拡散光で測定した値 Dd は一般に等しくない.そこで Q=Dp/Dd をとると,この値は通常1より大きくなる.この Q をキャリエ係数と呼んでいる. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報