くしゃり

精選版 日本国語大辞典 「くしゃり」の意味・読み・例文・類語

くしゃり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 柔らかいものが、つぶれこわれるさま、また、その音を表わす語。
    1. [初出の実例]「くしゃりと麦藁帽を踏み潰して仕舞った」(出典:門(1910)〈夏目漱石〉四)
  3. つぶれたり、たたまれたりしてしわだらけになるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「圭さんの太い眉がくしゃりと寄って来る」(出典:二百十日(1906)〈夏目漱石〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android