グラマンF-6Fヘルキャット(読み)グラマンエフろくエフヘルキャット(その他表記)Grumman F-6F Hellcat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

グラマンF-6Fヘルキャット
グラマンエフろくエフヘルキャット
Grumman F-6F Hellcat

第2次世界大戦中のアメリカ合衆国の代表的な艦上戦闘機。日米開戦後,日本の零式艦上戦闘機に対抗するため,急きょグラマン (→ノースロップ・グラマン ) がF-4Fワイルドキャット戦闘機を大型化,強力化してつくり上げた。初期のF-6F-3は 1942年6月に初飛行,改良されてF-6F-5となり,さらに索敵レーダをつけたF-6F-5E,夜間戦闘機F-6F-5N,写真偵察機F-6F-5Pに発展した。 1945年 11月に生産を終えるまでに総計1万 2275機がつくられた。イギリス海軍もヘルキャットIおよび IIとして,本機を使用した。F-6F-5は,P&W R-2800-10Wエンジン (2000馬力) 1,乗員1,全長 10.2m,全幅 13.0m,総重量 5774~6991kg,最大速度時速 597km,航続距離 1520km。武装は 12.7mm機関銃6,450kg爆弾2。

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関連語 ノースロップ

デジタル大辞泉プラス の解説

グラマンF6F/ヘルキャット

アメリカ産の戦闘機。初飛行は1942年。F6F-5型の最高速度は時速610キロメートル。第2次世界大戦中盤以降のアメリカ軍の主力艦上戦闘機として知られる。

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