日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケッコーネン」の意味・わかりやすい解説
ケッコーネン
けっこーねん
Urho Kaleva Kekkonen
(1900―1986)
フィンランドの政治家。ヘルシンキ大学卒業後、1927~1931年弁護士を務め、1936~1956年農民党の国会議員。1936~1937年、1944~1946年法相、1937~1939年内相、1948~1950年国会議長、1950~1953年、1954~1956年首相。1956年選挙で政敵の社会民主党ファーゲルホルムを破り大統領に就任。1973年の特別法による任期4年延長を挟んで、1981年病気療養による引退まで25年間大統領を務めた。前大統領パーシキビの外交路線を引き継ぎ、ソ連との友好政策に努める一方、中立政策を維持。その政治手腕は諸国に高く評価され、1975年ヘルシンキでの「ヨーロッパ安全保障協力会議」開催にこぎつけた。
[大島美穂]
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