こっつり

精選版 日本国語大辞典 「こっつり」の意味・読み・例文・類語

こっつり

  1. 〘 副詞 〙
  2. 堅い物がぶつかってたてる音を表わす語。
    1. [初出の実例]「覗ぞくらはし・こっつり行ひらへ落し」(出典:雑俳・机の塵(1843))
  3. ばくちなどで当たりをとるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「古庵様から下された二十両。〈略〉欲(ほし)かやらふが今はない。こっつり当たらすっぱり返す」(出典浄瑠璃いろは蔵三組盃(1773)八)
  4. 量や程度の少ないさまを表わす語。いささか。ぽっちり。
    1. [初出の実例]「こっつりと是を見彼を菊の酒〈西花〉 しはぶきそぶる秋風の音〈素玄〉」(出典:俳諧・天満千句(1676)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 副詞 実例 初出

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android