化学辞典 第2版 「コロイド滴定」の解説
コロイド滴定
コロイドテキテイ
colloidal titration
正負反対荷電をもつコロイドイオンをまぜると,定量的に凝集沈殿を起こすことを利用して,濃度未知のコロイドイオンAを濃度既知の反対荷電イオンBで滴定する方法である.このとき,反応終結の指示薬としては,Bイオンが過剰になると,これと結合して変色する(これをメタクロマジーという)ような色素が用いられる.たとえば,トルイジンブルーは水溶液中では正イオンとなり青色を呈するが,これにポリ(ビニル硫酸カリウム)のような高分子性負イオンが結合すると中和して赤紫色にかわる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報