最新 地学事典 「コンツム地塊」の解説
コンツムちかい
コンツム地塊
Kontum massif
ベトナム中部・コンツム周辺の高度変成岩や関連火成岩分布地域で,南部をダックトゥカン剪断帯,北部をタムキー・フックソン縫合帯,西部をポコ縫合帯で画されたベトナム縦貫造山帯南部の深部地殻衝上帯。角閃岩相高温部〜グラニュライト相の多様な変成岩類や部分溶融に伴うS-タイプ花崗岩類が分布し,一部にはサフィリングラニュライトなどの超高温変成岩やダイヤモンド含有超高圧エクロジャイトが見出されている。かつてはインドシナ半島最古の先カンブリア系地塊で約5億年前の変成岩・火成岩を伴うとされたが,近年のU-Pb系年代解析では,約3,000Maに至る多様な堆積性ジルコンを含み,主要な変成・火成作用はペルム紀末〜三畳紀(約250Ma)の南中国地塊とインドシナ地塊の大陸衝突時に起こった。従来はアンナン・マッシフとも呼ばれたが,近年は使用されない。
執筆者:小山内 康人
参照項目:アンナン・マッシフ
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

