日本大百科全書(ニッポニカ) 「コールフィールド」の意味・わかりやすい解説
コールフィールド
こーるふぃーるど
Patrick Caulfield
(1936―2005)
イギリスの画家、版画家。ロンドンに生まれる。1956年から1960年までチェルシー美術学校、1960年から1963年まで王立美術学校に学ぶ。このころ同校では、ピーター・ブレイクPeter Blake(1932― )に続くポップ・アートの第二世代デイビッド・ホックニーらが学んでおり、コールフィールドもポップ・アートの画家とみなされることが多い。明確な輪郭線と平面的な彩色によって対象を単純化して鮮やかに描き出す作品で知られている。1981年、テート・ギャラリーで回顧展が開かれた。1992~1993年、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーにて「パトリック・コールフィールド:絵画1963―1992」展が開催され、1999年にはロンドンのヘイワード・ギャラリーにて「パトリック・コールフィールド」展が開催された。郡山(こおりやま)市立美術館にシルクスクリーンによる版画集『ジュール・ラフォルグの詩』(1973)が収蔵されている。
[斉藤泰嘉]
『郡山市立美術館編・刊『郡山市立美術館所蔵品目録』(1992)』