日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴルティン」の意味・わかりやすい解説 ゴルティンごるてぃんGortyn クレタ島中央部南のメサラ平野にあった古代都市。ホメロスもクレタの主要な町の一つにあげており、クノッソスとともにミノス伝説ゆかりの地であった。紀元前5世紀なかばの「ゴルティン法典」が古代クレタ社会の史料として貴重である。ローマ時代にはクレタ・キレネ州の属州総督府所在地として繁栄した。現在は建造物遺構が広く点在する。キリスト教団が早くから存在し、ティトゥスが初代司教であった。[馬場恵二] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例