最新 地学事典 「ゴードリセラス」の解説
ゴードリセラス
学◆Gaudryceras
白亜紀のアンモナイト類,リトセラス亜目ゴードリセラス科の模式属。巻きは一般に緩く,ときに中程度。巻き数が多い。S字状屈曲の条線,細肋または肋が発達。螺環は円形あるいは楕円形の断面を示す。リトセラス型縫合線をもち,その個体変異はきわめて小さい。テチス海地域で繁栄したが,ほとんど汎世界的に分布する。Turonian~Maas-trichtian。特にスペインのツマヤ地区では,白亜紀/第三紀境界の17m下付近まで存続したことが知られている。サハリン南部ではいくつかの層準で著しく多産し,蝦夷累層群からもふつうに産し,個体発生・系統発生が詳しく研究され,過渡的多型もあるとされている。一般に公海性泥質堆積相に多産する。
執筆者:小畠 郁生・平野 弘道
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

