サハリン天然ガス(読み)サハリンてんねんガス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サハリン天然ガス」の意味・わかりやすい解説

サハリン天然ガス
サハリンてんねんガス

ロシア領のサハリン島北東部の沖合いに埋蔵されているとされる 3.5~4兆立法フィートの天然ガス。これらの開発は,1992年に三井物産,米マクダーモットなど民間中心の5社連合 (4MS) が国際入札で2つの鉱区FS権利を落札し,開発権取得の交渉をしている。官民合同のサハリン石油開発協力 (SODECO) も 20年近い中断を経て交渉を再開し,エクソンを加えた日米露3者で3つの鉱区を開発することで 93年に基本合意に達した。天然ガスは日本に運ばれる予定。事業費はそれぞれ1兆円規模となる見通しである。

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