交渉(読み)こうしょう

精選版 日本国語大辞典 「交渉」の意味・読み・例文・類語

こう‐しょう カウセフ【交渉】

〘名〙
① ある事柄を取り決めようとして、相手と話し合うこと。かけあい。談判
露国に対する宣戦詔勅‐明治三七年(1904)二月一〇日「帝国が平和の交渉に依り求めむとしたる将来保障
② かかわりをもつこと。かかわりあい。特に男女の性的な関係
侏儒言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉チエホフの言葉「おのづから異性との交渉に立ち入らないと云ふのも」

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デジタル大辞泉 「交渉」の意味・読み・例文・類語

こう‐しょう〔カウセフ〕【交渉】

[名](スル)
特定問題について相手と話し合うこと。掛け合うこと。「労働条件について交渉する」
交際接触によって生じる関係。かかわり合い。関係。「悪い仲間との交渉を絶つ」「異性と交渉をもつ」「没交渉
[類語](1談判折衝渉外外交掛け合う駆け引き直談判直談膝詰め談判談じ込むねじ込む取引裏取引闇取引ネゴシエーション/(2接触コンタクト握手関係関連連関連係相関関与かかわりつながり結び付き掛かり合い引っ掛かり絡み当該当事掛かりっきり関するかかわるかかまつわるかかずらあずか絡む掛かり合う関わり合う巡るかまける

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世界大百科事典(旧版)内の交渉の言及

【国際紛争】より

…かくして今日では国際紛争の平和的処理は国際法上の基本原則として確立している。 国際紛争の平和的処理方法には,交渉,周旋居中調停(仲介),国際審査,国際調停,国際機構による紛争処理,国際裁判,がある。交渉は当事者間による紛争処理方法で,最も原初的な形態であるが,交渉以外の方法はすべて第三者の介入によって紛争を処理するものである。…

※「交渉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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