ザクセン人(読み)ザクセンじん(その他表記)Sachsen; Saxons

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ザクセン人」の意味・わかりやすい解説

ザクセン人
ザクセンじん
Sachsen; Saxons

サクソン人とも呼ばれる。ゲルマン民族のうち西ゲルマンに属する一部族。ユラン半島南部 (現ドイツのシュレースウィヒ地方) を原住地とし,民族大移動期に北ドイツ一帯に拡大,長くフランク人と争ったが8世紀後半カルル1世 (大帝)のもとに服属ドイツ王国の初期には有力な国王を輩出した。以後東方に領域を広げてザクセン (サクソニア) 公国を形成。現代ドイツ民族の一要素をなす。また民族大移動期にその一部はイギリスに渡りアングロ・サクソン人の母体となった。

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関連語 大帝

世界大百科事典(旧版)内のザクセン人の言及

【トランシルバニア】より

…彼らは最初トランシルバニア南部に移住し,そこから他地方へ広がった。彼らはその後総称してザクセン人と呼ばれるようになるが,出身地はさまざまであり,ただザクセン出身者の組織がもっとも整っていたためにそう呼ばれるようになったのであろう。彼らは商人と農民であったが,とくにドイツ風の諸都市を建設し,これらの都市は,シビウとブラショブに代表されるように,15~16世紀前半には東西貿易で繁栄した。…

※「ザクセン人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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