ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シコダル」の意味・わかりやすい解説 シコダルShkodër アルバニア北西部,シコダル地区の行政中心地。シコダル湖の南東岸,アドリア海に注ぐボヤナ川の出口に位置し,市域の南東,東,北の三方を山に囲まれている。紀元前2世紀にイリュリア人の町として知られ,ローマ帝国分割時にビザンチン帝国領,のちベネチア領 (1396) となり,15世紀以後オスマン帝国の支配下に入った。 1916~18年オーストリアに占領,21年までは連合国軍に統轄された。 44年以後しばらくは共産政府に対する抵抗の拠点。セメント,綿織物,ガラス,靴,なめし皮,缶詰製造などの諸工業が立地し,北部山岳地域の商業中心地ともなっている。ローマ時代に造られ,ベネチア統治時代に修理された城壁が現存。市場と狭い街路から成る旧市街地は古いバルカン都市の典型。人口8万 1800 (1990推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by