シュド・カラベル(その他表記)Sud Caravelle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュド・カラベル」の意味・わかりやすい解説

シュド・カラベル
Sud Caravelle

胴体後部両側にジェットエンジンを装着するという,フランスらしい独創によって,いわゆるリアジェットの始まりとなった,中・近距離用旅客機。カラベルは,大航海時代に使われた美しい小型快速帆船。 1955年5月の初飛行当時,ヨーロッパ圏内の都市間航空路はターボプロップ機が多数を占めていたが,そこを市場目標として,フランス国営企業シュドが開発した。初期のカラベル1からエンジン出力を増強しつつ,3,6N,6Rと進歩し,ストレッチ型の 10B,貨物型の 11Rを経て,最終型の 12となった。カラベル 12はエンジンがP&W JT8D-9 (推力 6600kg) 2。全長 36.23m,全幅 34.3m,総重量 56t,最大運用速度マッハ 0.77,航続距離 3050km,乗客 128~140人。 1972年の生産終了までに 279機が製造された。カラベルのあとを追って 1960年代に登場した,いわゆる第2世代のジェット旅客機の,ボーイング 727,デハビランド・トライデント,BAC111,ダグラス DC-9などは,いずれもリアジェットの形をとっている。

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