シュリー・バーシヤ(その他表記)Śrī-bhāṣya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュリー・バーシヤ」の意味・わかりやすい解説

シュリー・バーシヤ
Śrī-bhāṣya

ヒンドゥー教ビシュヌ派の伝統を受継ぎ,制限不二論を唱えたインドの思想家ラーマーヌジャ著作。『ブラフマ・スートラ』に対する注解書で,1117~27年に著わされたともいわれる。

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世界大百科事典(旧版)内のシュリー・バーシヤの言及

【ラーマーヌジャ】より

…南インド,マドラス市の西,シュリーペルムブードゥールに生まれ,16歳で結婚,のちにカーンチープラムに住んで,シャンカラ派のヤーダバ・プラカーシャの教えを受けたが,意見の相違から師と訣別したという。処女作は,ウパニシャッドの趣旨を明らかにしようとした《ベーダールタ・サングラハVedārtha‐saṃgraha》であるといわれ,主著は《ブラフマ・スートラ》に対する最初の宗派的色彩をもった注釈《シュリー・バーシャŚrī‐bhāṣya》である。10世紀になると,南インドにおいてヒンドゥー教ビシュヌ派の一派シュリーバイシュナバ派のアラギヤと称する学者たちの間で,信愛(バクティ)を強調する大衆的なナーラーヤナ崇拝を,ベーダーンタ哲学によって哲学的に基礎づけようとする動きがおこった。…

※「シュリー・バーシヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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