著作(読み)チョサク

デジタル大辞泉 「著作」の意味・読み・例文・類語

ちょ‐さく【著作】

[名](スル)書物を書きあらわすこと。また、その書物。著述。「著作に励む」「心血を注いで著作する」
[類語]著書著述述作著す著作物原著主著近著新著旧著前著前書単著共著自著典籍古典書物書籍図書書冊冊子書巻しょふみ文献ブック

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精選版 日本国語大辞典 「著作」の意味・読み・例文・類語

ちょ‐さく【著作】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 書物を書きあらわすこと。また、その書きあらわしたもの。著述。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「イアゴーはセキスピアの著作(チョサク)せる劇詞中の人なり」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三六)
    2. 「古今の小説家の著作(チョサク)を評して」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉はしがき)
    3. [その他の文献]〔班固‐答賓戯〕
  3. ちょさくろう(著作郎)」の略。
    1. [初出の実例]「菅著作、講漢書。門人会而成礼、各詠史」(出典:田氏家集(892頃)上)
    2. [その他の文献]〔魏志‐衛覬伝〕

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図書館情報学用語辞典 第5版 「著作」の解説

著作

個別の知的・芸術的創作の結果,すなわち,知的・芸術的内容を表す実体”(『日本目録規則2018年版』用語解説).情報資源の内容構成やプロットを指す抽象的な書誌的概念で,目録において書誌レコードをグループ化表示する際の基本的な単位となる.一般用語の「著作」とは意味が異なる.これまでの目録研究の中で盛んに議論され,その成果が1997年発表のFRBRにおける著作の定義に結実した.FRBRやIFLA LRMは,著作をモデルの核となる4つの実体群の最上位に位置づけ,“個別の知的・芸術的創造”と定義した.著作は,文字等の形式で実現された表現形,物理的な媒体に具体化された体現形を経て,1点1点に例示される個別資料になるとされる.例えば,村上春樹小説『ノルウェイの森』の場合,作品自体を著作,その英語訳を表現形,その文庫本を体現形,手元にある1冊を個別資料と捉える.

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普及版 字通 「著作」の読み・字形・画数・意味

【著作】ちよさく

書を著わす。著述。〔論衡、書解〕作する儒と爲し、經を世儒と爲す。二儒の世に在る、未だ何(いづ)れを優れりと爲すを知らず。~世儒當時にしと雖も、儒の書に(あ)はざれば、其の跡傳はらず。

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