シロレイシダマシ(その他表記)Drupella cornus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シロレイシダマシ」の意味・わかりやすい解説

シロレイシダマシ
Drupella cornus

軟体動物門腹足綱アクキガイ科。殻高 3cm,殻径 1.7cm。殻は白色,両錘形で,厚質堅固。螺塔は円錐形で5階,螺層中央には結節の螺肋がある。体層は殻高の3分の2を占め,8結節よりなる4螺肋がある。殻口は卵形で,外唇の内側に歯状突起がある。ふたは革質で外側に核がある。歯舌は中歯のほか細長い側歯が左右にあり,これでミドリイシなどの造礁サンゴを食害する。房総半島以南,インド洋,太平洋の水深 20m以浅に生息する。しばしばヒメシロレイシダマシ D.fragumなどとともに大量に発生し,サンゴ礁に被害を与える。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android