最新 地学事典 「スカフィテス」の解説
スカフィテス
学◆Scaphites
白亜紀のアンモナイト類,アンキロセラス亜目スカフィテス科の模式属。螺環の大部分は密に巻き接触しているが,最後の巻きで,かぎ状のフックで終わるほどけた巻きとなる,いわゆる異常巻きアンモナイト類の一つ。日本ではTuronian~Coniacianによく知られ,特に細砂質シルト岩相に多産し,中部蝦夷層群のそのような層相をスカフィテス相と呼ぶ。スカフィテス科はAlbian以降,Maastrichtianまで世界の各地で知られるが,遠隔地間での共通種は乏しい。しかし,日本でも北米の西部内陸でも,フックの部分が短くなるという共通の形態進化の傾向を示す系統がある。
執筆者:小畠 郁生・平野 弘道
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

