多産(読み)タサン

デジタル大辞泉 「多産」の意味・読み・例文・類語

た‐さん【多産】

[名](スル)
子供をたくさん産むこと。「多産系」「多産種」
産物などが多くとれること。「この地方では雑穀多産する」
[類語]生産産出原産産する量産増産減産再生産

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精選版 日本国語大辞典 「多産」の意味・読み・例文・類語

た‐さん【多産】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 子どもをたくさん産むこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「多産(タサン)の母の身体衛生の為めに乳母を雇ふて育てました」(出典福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉品行家風)
  3. ものを多く産すること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「火山の傍近は杉、檜、松の良材を多産するも」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉四)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多産」の意味・わかりやすい解説

多産
たさん
prolificacy

動物の雌が多くの子を産むこと。1腹の産子数の場合にも,1回の産子数の場合にもいう。なお2胎児以上を同時に胎内に宿す状態多胎妊娠といい,ニワトリのような場合については,多産卵性という。人間では,不妊の治療ホルモン剤使用が多くなっている結果五つ子,さらに六つ子など,在来ほとんどありえなかった多産がみられることもある。

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