スバンドゥ(その他表記)Subandhu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スバンドゥ」の意味・わかりやすい解説

スバンドゥ
Subandhu

インド伝奇小説『バーサバダッター』 Vāsavadattāの作者であるといわれている。それ以外は不明。同じ伝奇小説作家のバーナ (7世紀) がスバンドゥを模倣しているといわれ,また詩論学者バーマナ (800頃) が『バーサバダッター』を引用していることなどから考えて,彼の年代は7世紀頃と推定される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスバンドゥの言及

【インド文学】より

…このほかにもバッタナーラーヤナBhaṭṭanārāyaṇa(7~8世紀),ビシャーカダッタViśākhadatta(9世紀),ラージャシェーカラ(10世紀)など多くの劇作家が輩出した。7世紀ころには散文の伝奇小説が台頭し,ダンディン,スバンドゥSubandhu,バーナBāṇaの3巨匠が相前後して出て,独特の分野を開拓した。 世界文学の上から最も重要な意義をもっているのはインドの説話文学である。…

※「スバンドゥ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android