伝奇小説(読み)でんきしょうせつ

精選版 日本国語大辞典 「伝奇小説」の意味・読み・例文・類語

でんき‐しょうせつ ‥セウセツ【伝奇小説】

〘名〙
伝奇的事柄主題とする小説。〔新らしい言葉字引(1918)〕
中国で唐宋代につくられた短編物語のこと。
日本詩史(1771)三「是時京師已有伝奇小説

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デジタル大辞泉 「伝奇小説」の意味・読み・例文・類語

でんき‐しょうせつ〔‐セウセツ〕【伝奇小説】

伝奇的な題材を扱った空想的内容をもつ小説。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「伝奇小説」の意味・わかりやすい解説

伝奇小説
でんきしょうせつ

伝奇

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世界大百科事典内の伝奇小説の言及

【伝奇】より

…おもな作品は〈崔煒(さいい)〉〈崑崙奴(こんろんど)〉〈聶隠娘(じよういんじよう)〉〈孫恪(そんかく)〉などで,怪奇浪漫的傾向が強く,後世の戯曲小説の好材料となっている。
[伝奇小説の略称]
 唐代小説の中でも恋愛豪俠を題材とするやや長編の作品をいう。南宋末の恵康野叟(1210ころ在世)が《識余》巻四に小説を6分類し,その1〈志怪〉に《捜神記》《述異記》《宣室志》《酉陽雑俎(ゆうようざつそ)》,その2〈伝奇〉に〈趙飛燕外伝〉〈楊太真外伝〉〈鶯鶯伝〉〈霍小玉(かくしようぎよく)伝〉などを挙げているのが小説ジャンル分類用語としての始まりで,六朝,唐,宋の長期間に及ぶ漠然としたものであった。…

※「伝奇小説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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