改訂新版 世界大百科事典 「スベン1世」の意味・わかりやすい解説
スベン[1世]
Svend I
生没年:960-1014
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…デンマーク最初の王たちは自地域の最南に土塁〈ダーネビルケ〉を構築し,交易地ヘゼビュー(ハイタブ)の防衛と祖国防衛に力を注ぎ,この活動の延長上に,王の率いるバイキング活動が存在し,フランク王国とはアイダー川を国境として約定した(811)。やがてイェリングの地で興った王家は,970年ころハーラル青歯王Harald Blåtand(在位935ころ‐985ころ)治下で王国をキリスト教化し,その子スベン1世がイングランドを征服しその王を兼ね(1014),その次男クヌット2世が1016年イングランド王位に就き,18年兄ハーラル2世の没後はデンマーク王を兼ね,さらに28年ノルウェー王にも推戴され,3王国の王となった(これは北海帝国と呼ばれる)。クヌットの姉エストリドの子スベン2世Svend II(在位1047‐74)は,その統治期間中に現代のデンマークにつながる内政的秩序を打ち立て,後の王はなんらかの形で彼に血統をさかのぼらせることになる。…
…事実上イングランドはバイキングへの貢納国となる。1002年にエセルレッドがその領内のデンマーク人の一斉殺害を命じたこともあって,デンマーク王スベン1世はイングランドの領土的征服を開始,1013年全イングランドの王となった。翌年彼が死んだあと息子クヌット2世が征服戦を続行,16年,アングロ・サクソンの慣習にのっとってイングランド王に即位,イングランドのデイン王朝は1042年まで続いた。…
※「スベン1世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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