一絞(読み)ひとしぼり

精選版 日本国語大辞典 「一絞」の意味・読み・例文・類語

ひと‐しぼり【一絞】

〘名〙
① ひとしきり雨が強く降ること。
風雅(1346‐49頃)秋上・四八一「一しぼり雨は過ぎぬる庭の面に散りてうつらふ萩が花摺り〈藤原公直母〉」
着物をしぼらなければならないほど、水や汗などでびっしょりぬれること。ずぶぬれになること。
※虎寛本狂言・丼礑(室町末‐近世初)「ひとしぼりに成た。〈略〉身共を川へはめた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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