せせかむ(読み)セセカム

デジタル大辞泉 「せせかむ」の意味・読み・例文・類語

せせか・む

[動マ四]《「せせがむ」とも》こせこせといじりまわす。
「心得ず打物を―・めば、よく聞けばわろくて、がくはなほらぬなり」〈教訓抄・一〇〉

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精選版 日本国語大辞典 「せせかむ」の意味・読み・例文・類語

せせか・む

  1. 〘 他動詞 マ行四段活用 〙 ( 「せせがむ」とも )
  2. いじりまわす。
    1. [初出の実例]「心得ず、打物せせかめば、よく聞けばわろくて楽はなほらぬなり」(出典:教訓抄(1233)一〇)
  3. 責める。人にきつくあたる。また、きびしく教える。
    1. [初出の実例]「况や我がつかはん人の、あやしからん為に、今せせかみさいなむ事、いとど見苦しかるべし」(出典:書陵部本十訓抄(1252)七)
  4. 吸う。飲む。〔観智院本名義抄(1241)〕

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