デジタル大辞泉 「打物」の意味・読み・例文・類語
うち‐もの【打(ち)物】
2 刀剣・
3 打ち鍛えたり、打って延ばしたりして作った金属器具。→鋳物
4 穀物の粉と砂糖をまぜ、型に入れて固めた菓子。
5
6 品物の交換。また、そのための品物。
「『いや、あれは人ので御ざりまする』『その儀ならば、―にいたそ』」〈狂言記・富士松〉
[類語](2)刃・片刃・諸刃・両刃・替え刃・
…打物(うちもの),鎚起(ついき)ともいう。平らな鉄床の上に金属塊を置き,金鎚(かなづち)や木槌で薄い板金を作る鍛造,打ちのばして作った板金を表裏から打ち,絞り縮めなどして立体的な花瓶,鍋などを作る〈鎚起技法〉,金属板を折りまげたり,鑞(蠟)付(ろうづけ)したりして立体的なものを作る〈板金技法〉に大きく分けられ,これらの技法を併用している場合が多い。…
…ただし,〈越の雪〉や〈山川〉は彫刻した木型を用いず,箱状の木枠に詰めて押し固めるので,現在は押物(おしもの)と呼んで落雁と区別している。また,木型に詰めて押し固めるものを打物(うちもの)と呼び,さらにその中の上級品を打物,他を落雁とする呼び方もある。打物の一種に和三盆(わさんぼん)と通称されるものがある。…
…(7)干菓子 熬種(いりだね)と焼種(やきだね)の2種類の材料が使われる。熬種はもち米,うるち米などの乾飯をいって粉にしたもので,落雁,塩釜など打物(うちもの),押物(おしもの)と呼ばれるものや,おこし,五家宝(ごかぼう)などに使われる。五家宝はおこし種を砂糖と水あめでつくったみつでこねて丸い棒状に固め,きな粉をまぶしたものである。…
※「打物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」