タイペイ県(読み)タイペイ(その他表記)Taibei

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タイペイ県」の意味・わかりやすい解説

タイペイ(台北)〔県〕
タイペイ
Taibei

タイワン (台湾)北部の県。東は太平洋,北は東シナ海,西はタイワン(台湾)海峡に臨む。東部から南部はシュエシャン (雪山) 山脈の山岳地帯で,北部にはタートンシャン (大屯山) 山地があり,北西部はタオユワン (桃園) 台地である。中央に開けたタイペイ盆地が中心地域であるが,その東半はタイペイ(台北)市が占め,東シナ海に臨むチーロン (基隆) 湾一帯はチーロン(基隆)市で,いずれも県域外である。県庁所在地は盆地の南西部にあるパンチヤオ (板橋) 市。食糧作物は水稲,サツマイモを主とし,丘陵ではチャ(茶)の産出が多い。山地は森林に覆われ,用材や樟脳(しょうのう)を産する。タンシュイ (淡水) 河を挟んでタイペイ市に接するサンチョン (三重) 市には軽工業が発達。タイペイ市の近郊として観光地が発達し,北部にはタートンシャン山地が海岸に迫る景勝地やクワンイン (観音) 山があり,南部の山間にはピー (碧) 潭や台湾先住民の住むウーライ (烏来)がある。面積 2052km2。人口 379万8015(2008推計)。

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