タマヒゲマワリ(読み)タマヒゲマワリ(その他表記)Eudorina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タマヒゲマワリ」の意味・わかりやすい解説

タマヒゲマワリ(玉鬚回り)
タマヒゲマワリ
Eudorina

緑藻類オオヒゲマワリ目オオヒゲマワリ科に属する淡水藻。 32個または 64個の細胞共通の寒天質被膜内にまばらに並んで1群体をつくっている。各細胞は杯状の1葉緑体,1核および1ピレノイドと2鞭毛をもつ。淡水産,湖沼池水のプランクトンとして発生する。日本では2種知られているが,いずれも全世界的な種である。

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世界大百科事典(旧版)内のタマヒゲマワリの言及

【クワノミモ】より

…世界各地の水田,池,湖沼などに生育する。近縁の緑藻に,平面的な群体をつくるゴニウム属Gonium(ヒラタヒゲマワリG.pectraleなど),立体的な群体であるが細胞が接着しないユウドリナ属Eudorina(タマヒゲマワリE.elegansなど),群体の前半部は生殖機能のない小型細胞で構成されるが,後半部は生殖機能をもつ大型細胞で構成されるプレオドリナ属Pleodorina(ヒゲマワリP.californicaなど)などがある。いずれも淡水産で,水田,池,湖沼,水たまりなどに生育する。…

※「タマヒゲマワリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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