事典 日本の大学ブランド商品 「ダルナビル」の解説
ダルナビル
熊本大学(熊本県熊本市)の大学ブランド。
医学薬学研究部の満屋裕明教授、アメリカ合衆国のアラン・ゴーシュ教授ら日米共同研究チームが開発した抗HIV薬。抗ウイルス剤の長期投与によって多剤耐性に変化したエイズウイルス(HIV)にも高い効果を示す。深刻な脅威となっている耐性HIVへの幅広い効果が確認された薬は、世界で始めて。申請からわずか半年後の2006(平成18)年6月、米国食品医薬品局(FDA)により処方薬として認可された。エイズ患者に恩恵を与える新薬として期待されている。製品化は、ベルギーのティボテック社(Tibtec,Inc.)による。販売名はプレジスタ(Prezista)。なお、満屋裕明教授は世界初の抗HIV薬「AZT」の開発者でもあり、ダルナビルは、同教授が開発した抗HIV薬としては4剤目にあたる。
(注)記載内容は事典編集当時(2010年2月)のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」事典 日本の大学ブランド商品について 情報