チエンタン江(読み)チエンタンこう(その他表記)Qiantang jiang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チエンタン江」の意味・わかりやすい解説

チエンタン(銭塘)江
チエンタンこう
Qiantang jiang

フーチュン (富春) 江とも呼ばれる。中国東部,チョーチヤン (浙江) 省を流れる川。全長 410km,流域面積 4200km2源流アンホイ (安徽) 省南部のホワン (黄) 山から流出するシンアン (新安) 江と,チヤンシー (江西) 省との境界にあるシーアル (石耳) 山から流出するチュイ (衢) 江。両川はそれぞれ支流を集めてチエントー (建徳) 県のメイチョン (梅城) で合流して北東に向い,ハンチョウ (杭州) 湾に注ぐ。曲折が激しいのでチョー (浙) 江とも呼ばれ,省名の由来となった。深い峡谷と豊かな水量をもつため,1957年から本流,支流で水資源の開発が進められた。なかでもチュイ江とシンアン江の合流点一帯のフーチュン江ダムと,チエントー県のシンアン江ダムは貯水量,発電量とも大きい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む